患者様に合わせた治療
お口の基礎ができる幼児期、永久歯が全て生えそろう思春期、内科的疾患が増えてくる高齢期など、年齢によって行う治療は変わっていきます。
年齢だけではなく、妊娠中の方や有病者といった方、それぞれ治療方法が変わっていきます。
私たちとお互いの理解を深めて、適切な治療を行っていきましょう。
子供の治療
乳歯は生え変わるといっても、虫歯の治療が不必要なわけではありません。
ほうっておくと、大きく腫れたり痛んだりするだけでなく、永久歯に影響することもあります。
永久歯へのスムーズな生え変わりをするためにも、ぜひ治療を行いましょう。
子供といっても3歳になるころから、理解力が著しく発達してきます。
「連れて行っても治療できない」、「もう少し理解できるようになってから」などとあきらめず、根気強く治療をすることが大事です。
子供の治療
「一子を授かると一歯を失う」とよく言われますが、本当でしょうか?
実はそれなりの根拠があるのです。
妊娠によってカルシウムがとられて歯が弱くなる、というわけではありませんが、つわりによって歯みがきができない状態になって、虫歯になりやくなったり、女性ホルモンの変化が起こり、これが歯ぐきに影響して歯周病になりやすい状態になることが考えられます。
そして驚くことに、歯周病にかかっている妊婦さんはそうでない妊婦さんに比べ、早産や低体重児出産の危険性が7倍以上になる、との研究報告がなされています。
妊娠中はとくに歯の健康に気を配る必要があります。
産婦人科の医師と相談の上、適切な治療を行っていきましょう。